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実践登攀ガイドの報告 2008.6月〜

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2008年11月29日(土)〜30日(日)
伊豆・城山と海金剛「スーパーレイン」
 暖かい伊豆で、マルチのクラックルート!で今年の締めと言えば「海金剛」!!に行ってきました。
初日は城山で午前中だけ登り、昼食後は海金剛のある雲見オートキャンプ場へと移動しました。夜は海鮮鍋を楽しみましたが、何と大風&雨・・・明日は登れるのか・・・と心配しましたが、午前5時には若干風があるものの星空です。日の出を待って出発しました。途中で後続パーティの姿が見えましたが、タッチの差で取り付きに1番で着けました。渋滞も無く、全7ピッチが各ピッチの終了点以外はカム&ナッツ(7ピッチ目にハーケン1本あり)の登り応えのあるルートでした。午前11時30分頃に登攀終了し、懸垂下降を始めたところ、5パーティ以上が登っていて大渋滞していました。中には時間切れなのか、すでに懸垂を始めたパーティもいたようです。
 天気は快晴でしたが、懸垂ロープが流されるほどの強風で、とても「ポカポカ陽気でクライミング」とは言えませんが、腕も心もしびれました〜!!
2008年11月11日(火)
奥秩父・二子山中央綾
 平日の奥秩父・二子山はあいにくの曇り空でしたが、風が無いぶんあまり寒くなく登れました。平日とあって他にフリークライマーが2名だけで、中央綾はいませんでした。まず、ウォームアップにローソク岩に登り、景色と中央稜の観察をして昼食後に中央稜に取り付きました。3ピッチ目にはハンガーボルトが打ち変えられ、余分なハーケンが抜かれて、岩の穴に通されたランナー用のスリングも無くなり、すっきりしたのですが、結構ランアウトするので、カム&ナッツがあるといいでしょう。初級者クラスにはリードは危険かもしれません。あまり勝手にハーケンやスリングは抜かない、切らないほうがいいと思うのですが…。余分だと思っているのは抜いた本人だけかもしれません。3時間弱で終了して二子山山頂を経由して下山しました。紅葉は麓で最盛期、岩場はもう少しで葉が落ちてあたたかになるでしょう。
2008年11月1日(土)& 2日(日)
北ア・明星山P6南壁左岩稜&フリースピリッツ
 連休は前線の通過と寒気で不安定な天気が予想されましたが、最終的に土曜日の朝8時ごろには雨があがり、10時頃には登れるという予測と日曜日は良いという予測で出かけました。金曜日の朝集合は駐車場に8時。雨は7時ごろには上がりましたが、岩場はビショ濡れ。しかし、雲間に青空も見え、2時間程度で乾くと予想。9時半に出発しましたが、増水した川の渡渉が、最も困難でした。股下までの渡渉でパンツまでびしょ濡れ。30分ほどトカゲして乾かしました。左岩稜に10時過ぎに取り付き、3ピッチ目のハングを越えたところで、にわか雨。10分ほど続き岩はびしょ濡れ。一段上のテラスに上がり、天候の回復を待つことに。しかし、再び雨。15分ほどで止みましたが、岩場はびしょびしょ。しかし、西の空に雲間に青空が見え、30分ほどで日が当たり始め、岩もすぐに乾き始め、登攀を再開し、午後3時頃に終了。この日は私たちだけでした。夜は巨大タープ内で、糸魚川で仕入れた「甘エビ」などと鍋で宴会でした。
 2日は岩もほぼ乾き、快適にフリースピリッツを登りました。午前5時過ぎに取り付き、意外に暖かな気温で助かりました。2パーティ5人で登り、12時過ぎに終了。上部岩壁はあまり人が登っていないのか、核心部以外はハーケンなどの支点が少なくなっており、カムなどが有効でした。終了後に小川山に向かいました。
2008年10月18日(土)&19日(日)
北ア・錫杖岳前衛壁・注文の多い料理店&左方カンテ
 この時期に紅葉が最も美しい錫杖岳に行ってきました。昔は10月上旬でしたが、温暖化のせいで少し遅れているかもしれません。この時期、北アルプスの岩場はそろそろ寒く、標高の低い錫杖岳や明星山などがクライミングの最適エリアになっています。錫杖岳は比較的混雑も少ない岩場で、土曜日は7〜8パーティ、日曜日は8〜9パーティとやはり少なめでした。ただ、私たちが取り付いた「注文の多い料理店」は土曜日に3パーティでしたが、日曜日は0。「左方カンテ」は土曜日は1パーティなのに日曜日は4パーティと、どうも多い日に当たったようですが、どちらも朝出で1番で取り付きました。両日とも快晴で、ほとんど無風でした。朝は5度くらいと寒いのですが、日が当たると暖かです。注文の多い・・は南面なので、日が当たるのが昼近くになりますが、左方カンテは7時ごろには当たります。
2008年10月16日(木)
谷川岳一ノ倉沢烏帽子沢奥壁南稜&中央カンテ
 15日(水)に入山し、16日(木)に2パーティに分かれて南稜と中央カンテを登りました。15日は夕方に一ノ倉沢出合いに着きましたが、すでにカメラマンらしき車が10台ほど入っています。この時期の一ノ倉沢の夜明けの紅葉の美しさは絶品で、それを撮影するために、前夜から三脚を立てて場所取りをしています。16日は朝4時に起きて、5時出発でした。まだ薄暗いのに、三脚がいたるところに立っていました。ヒョングリの滝の高巻きの懸垂下降には、一時的にロープをフィックスして懸垂下降しました。
 中央カンテパーティは午前7時ごろ取り付き、南稜パーティは7時半ごろの取り付きでした。両パーティともスクール生の希望で、リードをルートの半分をしてもらいました。ともに下半分ずつをリードしてもらい、上半は講師がリードしました。中央カンテパーティは烏帽子岩の肩から懸垂下降し、南稜終了点に向かった10時半ごろ、ちょうど南稜パーティも終了点に到着しました。その後は同様に南稜を懸垂下降して出合いに戻りました。駐車場はカメラマンに入れ替わり、観光客で満車以上になり、平日なのに道路にまではみ出していました。
2008年10月13日(月・祝)
上越・谷川岳幽ノ沢V字状岩壁右ルート
 連休の最終日には、秋に最適な幽ノ沢に入りました。通行止めの一ノ倉沢までの林道は、早朝に幕営地を出発し、幽ノ沢まではヘッドランプをつけて入山。さらに薄暗い中、幽ノ沢の大滝を越えて、二股まで入りました。もちろん1番での入山でした。幽ノ沢の岩場は今が紅葉が満開でした。カールボーデンを3ピッチでV字状岩壁に入りましたが、ピンの腐食が激しく、ランナーがほとんど取れなくなっていました。特に「要」からの2ピッチが、確保支点も含めて少なく、腐食していました。核心の4ピッチ目前後は、何とか支点が取れますが、やはり腐食がありますが、ハンガーボルトがポイントで打ってあり上手に利用したいものです。芝倉沢への道は、毎年秋に行われている「芝刈り」のため、刈られた草や竹の葉が登山道を覆い、滑りやすくなっていました。幕営地に戻ったのは出発してから9時間半の午後1時でした。結構速い方でしょう。
2008年10月6日(月)〜7日(火)
谷川岳 ガイディング研修(AGS-J資格審査)
 日本アルパイン・ガイド協会のガイド資格審査のひとつである、実践登攀ガイディング講習&審査を谷川岳で行いました。遠藤ガイドは審査委員として審査官で参加し、石関ガイドはマウンテン・ガイドの資格取得で受講しました。初日の月曜日は小雨が降り、午前中は土合山の家の室内でガイド・ロープワーク&担架作成を行いました。午後は霧雨も止みましたが、岩場の状態が悪く、マチガ沢出合いの「まむし岩」でレスキューを行いました。翌日はガスが垂れこめた一ノ倉沢に入り、烏帽子沢奥壁の南稜のガイディング審査を行いました。岩場が前日の雨で濡れており、南稜自体も濡れて状態は悪かったのですが、慎重に登り無事終了しました。結果は全員「可」で、この種目には合格しました。残り3種目の審査がまだ残っています。
2008年10月2日(木)
上越・谷川岳一ノ倉沢・烏帽子沢奥壁中央カンテ
 10月の一ノ倉沢は土日曜日は車両通行止めになりました。そこで平日はいつもの通り一ノ倉沢出合いまで車で入れるので便利です。しかし、10月1日(水)は台風が関東地方に最も近づいた日で、一ノ倉沢出合いに張ったテントも一時飛ばされかかりました。夜半は暴風が吹き、車で寝ていた人は、車が動いたそうです。翌朝は風もやや収まりましたが、一ノ倉沢上空は雲に覆われていましたが、水上方面で雲はちぎれるようなので、今後の天候回復が期待されました。午前5時前に出発し、ひょんぐりノ滝を高巻き懸垂下降しましたが、今年は懸垂下降用のロープがありませんでした。中央カンテ取り付きに午前7時。終了は午前11時半ごろでした。このころになると風も止み、青空が広がり、谷川岳の稜線近くは紅葉が満開!あまりのすがすがしさに稜線経由で帰ることになりました。久しぶりの稜線への道は、登る人が少なくなったのか、少し荒れていて笹で道が隠れている部分が多くなりました。一ノ倉岳から芝倉沢へ下り、一ノ倉沢出合いの戻ったのは午後4時半でした。長い道のりでしたが、充実感満点でした。なお、カメラを忘れて、携帯で撮った写真なので画像が悪くなりました。
2008年9月13日(土)〜15日(祝)
北ア・滝谷ドーム中央稜&北壁〜第二尾根
 久し振りにお天気の良い9月の連休でした。いつもは天気予報が悪く、ここ数年ゲレンデばかり行っていた記憶がありましたが、今年はまずまずのお天気で、予定通りの登攀ができました。今回は我々の2パティに、撮影目的の廣川健太郎氏のパーティが加わり合計9人3パーティになりました。14日の滝谷は寒いと思ったので、午前4時の涸沢出発にしました。ところが、北穂の登りで追い越された大パーティが先行し、ドーム中央綾の取り付きでは2時間弱の待ち時間。後続のパーティはもっと待ったようでした。曇り&西面のため日の当たらない寒い登攀でした。時折日があたると暖かで一眠りしてしまいたいほどのゆっくりの登攀で、生徒の中には落ち着いて登れたと言っていましたが、スピードは安全のために重要なものの一つです。午後1時過ぎにドーム山頂に到着。北壁を登る3名で引き続き、右ルートを2ピッチで登りました。午後3時半ごろにドームに再び到着。北尾根グループの到着を心配しっましたが、稜線上は姿が見えず、北穂小屋で携帯電話が通じると、混雑で遅くなり奥穂の小屋だというので、継続は中止にしてもらいました。
 翌日は」第二尾根を登る予定で、朝6時に出発し、6時半過ぎに取り付き、2ピッチ登って7時過ぎに終了しました。やや雲が多かったものの滝谷中が良く見渡せ、気持ちの良い登攀でした。
2008年8月13日(水)〜17日(日)
北ア・剣岳                  報告:福田
 今年のお盆の剣岳は黒四ダムから内蔵助(くらのすけ)経由で真砂沢ロッジ周辺でテント泊という計画で行ってきました。ちょっと道が荒れていて、アップダウンのあるコースで、テント泊装備で約6時間の行動となりますが、乗り物の待ち時間も無いし、入山者も少ないので、お勧めコースに感じました。
 入山日は汗だくになるような晴天でしたが、午後からは雲行きが怪しくなり雨・・・翌日の天気が心配でしたが、明け方には星空です。取りあえず源次郎尾根上部フェースを目指して雪渓と詰めるも、だんだん黒雲が広がり、源次郎尾根取り付きでは今にも雨が降り出しそうな天気です。取りあえず2パーティに分かれて登り始めましたが、成城大ルートとの分岐でとうとう雨。やむなく敗退となりました。テント場に戻る頃までは小雨でしたが、その後は雷雨となり、テントも水没するほどでした。雨の中、翌日の登攀組2人が到着しましたが、あまりの雨にテント泊はやめて小屋泊まりになりました。
 翌朝は6峰CかDフェースの予定でしたが、朝から雨が降りそうなので中止となりました。せっかく入山するも翌日下山となった人もいました。結局、一時晴れ間があったものの、雨が降ったり、止んだりの一日でした。
 16日は中央チムニーに行く予定をDフェースに変更して朝を待ちましたが、午前2時頃からものすごい雷雨!出発予定の4時は土砂降りのため、中止となりました。1日早く下山を決定し、帰り準備ができる頃には日がさしてきました・・・でも時すでに遅し。今年の剣岳は全敗でした。結局、この日も午後から雨だったようです。
2008年8月9日(土)〜11日(月)
南ア・北岳バットレス             報告:遠藤
 お盆の最初の週末は、北岳バットレスに行ってきました。日曜日&月曜日とも「下部フランケ〜Dガリー奥壁」に行きました。入山日の土曜日はお昼から雨が降り出し、夕方にはやみました。小川山では雹が降ったそうです。日曜日は午前2時半に出発。五尾根支稜に午前5時に取り付き2ピッチで下部フランケに。専科中級生のリード講習があり、下部フランケは時間がかかりました。このままではバスの最終に間に合わなくなるので、Dガリーはリードを諦めてもらいました。それでも11時過ぎには終了し、大樺沢を下り小屋に戻りました。夕方はまたにわか雨。月曜日も午前2時半に出発し、支稜に午前4時半に取り付き、〜下部フランケ〜Dガリー奥壁の14ピッチを3人で3時間半で終了しました。2日続けての登攀なのでスピーディに登れました。
2008年8月2日(土)〜3日(日)
北ア・屏風岩東壁・雲稜ルート                    報告:遠藤
 夏の屏風岩はとても暑いです。しかし、今回は4時間という短い時間で登れたため、熱中症や脱水症状にはなりませんでした。
 いつも泊っている横尾山荘は改築中のため50人程度しか泊まれず、1週間前の予約でも取れませんでした。そこで、今回は徳沢で幕営して登攀することにしました。3日(日)は午前2時!出発。横尾を経由してT4尾根取付に4時半ごろに到着。すぐに別パーティに方が来て、昨日偵察したとのこと。壁には現在誰もビバークしていないとのことでした。我々2パーティのみで、しかもトップを取れて万々歳でした。ここ10年間で初めての出来事です。人気の雲稜ルートには前日にビバークしているパーティが多く、常に泣かされてきました。今回は思い通りに登れそうで、エキスパート生のI嬢も張り切っています。4ピッチでT4尾根を抜け、6時ごろに雲稜ルートに取り付きました。I嬢も私も調子よくぐいぐいとロープを延ばし、8時35分に終了しました。屏風の頭を経由しましたが、ここまでのトレースが年々ハイ松がかぶさり大変です。登攀後に懸垂下降して戻るパーティが増えたからでしょう。しかし、終了点からパノラマコースで3時間半で徳沢まで戻れ、しかも安全なので、是非こちらからの下山もお勧めします。
2008年7月26日(土)〜27日(日)
北ア・唐沢岳幕岩・大凹角ルート                   報告:遠藤
 10年ぶりに唐沢岳・幕岩に行ってきました。今回は正面壁の入門ルートである「大凹角ルート」です。経験者ならばルートファインディングや懸垂下降に時間がかからず、懸垂開始ポイント脇が終了点なので七倉からならば日帰りでも可能なルートですが、これ以外の私が好きな「S字状ルート」や畠山ルートは七倉からでは少し厳しいかもしれません。前日の土曜日の夜に入山し、七倉に幕営するものの、ピカーと光る稲妻と雨にみんな心配顔でした。しかし、ひどい降りにはならず、午前3時半に出発。アプルーチのカラ沢は崖崩れやフックスロープの老朽化がありますが、問題無く通過可能でした。先行者のトレースが見受けられましたが、岩場には誰もおらず土曜日に登ったようです。約3時間で取り付きに到着。雲が増えて先行きが不安なので、6人を2パーティに分けてスピードアップしました。支点も老朽化が進んでいますが、とりあえず問題なし。ボサテラス付近の草付きの崩壊が進んでいて悪いです。また、上部凹角の2ピッチの支点、特にボルトが痛み、リングが無くなっているので、ナッツのワイヤーや細い3mmのスリングがあると心強いです。カムの中間サイズも使えます。懸垂下降は最後の斜めの2ピッチ×30m下降が、支点が脇に移動し、1ピッチ50mで降りられるようになっていました。
2008年7月20日(日)、22日(火)
上越・谷川岳一ノ倉沢烏帽子沢奥壁変形チムニー、南稜     報告:遠藤
 7月の海の日の連休中日の20(日)&22(火)に谷川岳に行ってきました。19(土)は小川山の福田ガイドの手伝いで、中級生の講師役で午後3時まで兄岩でクラック&スラブを登り、後を石関講師にゆだねて谷川岳に向かいました。午後7時に一ノ倉沢出合に到着。晴れです。翌朝は午前4時20分ごろ出発。後続も続々と登ってきます。衝立岩にすでに1パーティ、烏帽子沢奥壁は我々が最初でしたが、すぐに中央カンテ、変形チムニー、凹状岩壁、南稜に2パーティが取り付きました。連休にしては空いているかもしれません。
 午前6時前に変形チムニーに取り付きました。下部4ピッチ=すべてが濡れていて、不快&困難でした。4&5ピッチ目をリードしたK氏は、この2ピッチで相当疲れたようでした。中央カンテと合流してからは快適なクライミングとなり、午前9時半ごろ奥壁の肩にでて終了。肩から25mの懸垂、トラバース50mで南稜終了点上部に出て、南稜を懸垂下降しました。南稜の2パーティはまだ最終ピッチの下にいました。
 22(火)の南稜登攀のために、21日小川山終了後に移動しましたが、上信越道が混んでいて大変でした。午後7時ごろに到着した一ノ倉沢は・・・。曇天&深いガスに閉ざされ、そのうち霧雨&小雨が降り出しました。天気予報は曇りのち晴れでしたが。翌朝3時半に起きると小雨・・・。6時頃には止みましたが、予報は変わり曇り時々雨になり、変更に決定。前橋のウォールストリートは午後からで待てないので、はるばる神奈川のストーンマジックに午後1時ジャストに到着しました。
2008年6月18日(水)
上越・谷川岳一ノ倉沢衝立岩中央稜   報告:遠藤 
イエティでは今年初めての一ノ倉沢の登攀に行ってきました。予定では19日(木)の登攀でしたが、天気予報が悪いので、1日繰り上げて登ってきました。前夜は他に1パーティ(幽ノ沢)が駐車場にいただけでしたが、朝起きるとクライマーがたくさん!出発を7時ごろに決めていたので、続々と出発するクライマーたちはどこに行くのか心配でした。テールリッジを登って行くと、3パーティ7人が南稜に行くようなので、予定を変更して中央稜に行くことにしました。晴天が続いていたようなので、乾いた岩の登攀は快適でした。2パーティに分かれて、8ピッチを2時間半ほどで衝立の頭に出て終了しました。下降は後続もなく、衝立前沢は雪渓が残っているので、同ルートを下降しました。中央綾はとがった岩やクラックが多いので、ほとんどロープ1本(25m以内)での懸垂下降にして、ロープの引っ掛かりに注意して下降し、10ピッチの下降で取り付きに戻りました。1日中晴れが続き、半袖の腕が真っ赤に日焼けするほどよい天気でした。