2008年5月5日(月)
北ア・北穂高岳                報告:福田
 5日は北穂東稜に行く予定を急遽変更して、北穂登頂へ。天気予報は午後から雨のため、午前中勝負で朝4:00出発しました。途中、霧雨に降られ、ガスで視界がほとんど無いまま登ります。登山道周辺では、その辺に巣があるのか、雷鳥がゲロゲロ鳴いています。(やはり天気が悪いとたくさん現れるようです・・・)松濤岩に着く頃にはうっすら青空も見えてきたので、天気回復の期待をしつつ山頂に立ちましたが、これ以上天気は良くならず、風も冷たいので、早々に下山を開始しました。雪は柔らかめだったので、割と上部から尻セードができたおかげで、頂上から涸沢小屋まで45分で下山できました。
 10時頃には雨が降り出し、その後は夜遅くまで土砂降りで、朝方はうっすら雪が積もっていました。
2008年5月4日(日)
北ア・奥穂高岳                 報告:福田
 GW企画の1日目は奥穂高岳登頂です。朝は涸沢小屋で朝食をとってから、遅めの出発です。小屋を出発した時は、すでに小豆沢は登山者の行列がコルに向って繋がっています。天気は最高!雪質も悪くなく、順調にコルにつきましたが、すでに奥穂への鎖&梯子場は渋滞中です。ここからはロープを付けての行動になります。
 幸い、下山者とほとんどすれ違わずに登頂できましたが、我々が下山を開始し、再び鎖場付近に着いたときには、登りと下りの両方がどうにも動けない状態(譲れる場所が無いので避けられすに立ち往生)になっていて、時間をとられましたが、なんとか譲り合いで無事に穂高岳山荘到着。後は尻セードで一気に涸沢小屋へ降りました。
2008年4月19日(土)〜20日(日)
北ア・爺ヶ岳東尾根                         報告:遠藤          
 いよいよ雪山も北アルプスのシーズンになってきました。今回は北アルプスの入門の山・爺ヶ岳に行ってきました。積雪期はこの東尾根と南尾根が登頂ルートとなっていて、東尾根は美しい雪稜の部分の通過がハイライトとなっています。
 初日は鹿島部落から雪が消えた急な斜面を尾根に上がり、そこから雪が出始めましたが、先行者がいてトレースが付いていました。先週も何パーティか入山したようです。ジャンクションピーク(P1)を越えて、小1時間のところの1800m付近のいつもの幕営地に行きました。天気は曇り、明日の天気に期待していましたが…。
 夜は星空が見えましたが、夜が明けるとやはり上部はガスの中でした。4時半に出発し、P2を越えて急な登りでP3に着きます。この手前でロープを結び、雪稜からギャップの登降が注意がいる部分でした。樹林帯の急な登りで、白沢天狗尾根と合流し、大きな尾根をたどると段々と急な雪面になり、左から南峰からの尾根が近付くと山頂です。午前9時10分に着きました。深いガスで視界が50mくらいしか見えず、残念ながら展望がききませんでした。ガスの中、ポツポツと霧雨が降るため、長居は禁物で、ゆっくりと慎重に下降しました。先行者は単独で山頂直下で幕営したようです。下山中に日帰りでアタックする3人パーティと明日主稜に行くというYガイドに出会いました。
 北アルプスは1500m以上は雪が通年より積雪量が多く、それ以下では雨で溶けた分少ないような気がしました。帰りに寄った小川山はルートの取りつきに雪が残り、八ヶ岳東面も金峰山もまだ雪がたっぷりとありました。 
2008年3月31日(月)〜4月2日(水)
谷川岳 山スキー研修(日本アルパインガイド協会)            報告:福田

 日本アルパインガイド協会(AGS-J)の山スキー研修に行ってきました。去年は白馬で開催でしたが、今年は谷川岳です。初日は体慣らしに天神平スキー場のコースで滑ってから主に雪崩講習を行いましたが、天候は最悪・・・猛吹雪の中での講習でした。翌日も引き続き悪天の為、室内でナビゲーション講習などを行いました。ただ、宝剣岳から継続して参加していたので、いい休養にはなりましたが・・・
 最終日は朝方は風が強くて天気が心配でしたが、なんとか晴れ間も見えてきたので、芝倉沢を滑る予定を谷川岳登頂に変更(雪崩が危ないため)
しての講習となりました。
 短い期間でしたが、講師として参加していただいた各ガイドの技術などに触れられたので、とても刺激があり、勉強になりました。

2008年3月24日(火)〜25日(水)
白馬乗鞍山スキー(研修)              報告:福田                 

 週末の五竜&唐松岳登頂後、せっかくここまで来たのだから・・・ということで去年滑れなかった白馬乗鞍へスキーに行ってきました。
 前日は午前中が雨だったので、午後にヤナバスキー場に行きました。ここはなんと1日券が1000円!お得です。この暖かさで雪質がザラメになって滑りやすかったです。この雨は2000m以上では雪だったようです。
 翌日はパウダーが楽しめると思ったのですが、思ったよりも湿った雪で逆に滑りずらかったですが、念願の白馬乗鞍 からの滑降は気分がよかったです。この日は天候も良く、ヘリスキーも多く開催されていたようです。天狗原からは多くのシュプールが描かれていました。

2008年3月22日(土)〜23日(日)
北ア・唐松岳登頂と雪上技術講習会         報告:福田
 すっかり春山のような唐松岳に行ってきました。初日は宿泊の「八方池山荘」裏の立派な雪壁で明日の登頂に必要な雪上訓練を行いました。翌朝は天気が下り坂のこともあり、小屋の朝食を食べずに午前5:00過ぎに出発しました。前日に登頂したという人がいたらしいので、トレースはバッチリ!しかも風もほとんど無く、順調に高度をかせぎ、無事登頂できました。天気予報とおり、次第に雲が多くなってきましたが、展望はバッチリ楽しめました。もうそろそろ、アイゼンにスノープレートをつけないと歩きずらい季節になってきました。
2008年3月22日(土)〜23日(日) 
北ア・五竜岳登頂                    報告:遠藤
 4度目の五竜岳挑戦は天候にも恵まれし久しぶりに登頂できました。これで4戦2勝?です。この時期の五竜岳は他の3千m級の山々と同じく、2千m以上での雪面のアイスバーン化があり、トラバースが多い五竜岳の登頂をより困難にしています。しっかりしたアイゼンワークと体力が必要になります。今回は2日前に降った雪がアイスバーンを覆い隠したのと稜線の雪が少なかったために、予想よりも困難ではなく通過できました。最悪はロープを結んでのスタカット登攀&下降を予想していました。しかし、遠見尾根の深雪にトレースを最初につけていただいた、20日(木・祝)から入山していた方々のラッセルがなければ、もっと大変な登頂になっていました。ラッセルをしていただきありがとうございました。
2008年3月17日(月)〜18日(火)
草津白根山&根子岳山スキー                報告:福田、遠藤
 八ヶ岳の実践登攀が終了した足で上信越方面に山スキー研修会に行ってきました。17(月)はまず足慣らしに草津白根山の一周コースに。草津国際スキー場の最上部の逢ノ峰リフトから白根レストハウスに下り、正面の白根山の湯釜展望台にまず登り、芳ケ平ヒュッテ方面に滑りましたがヒュッテには下らず、白根山を巻くように登り、志賀草津道路に上がり、北側の小ピークへ登り&滑降、再度白根山の最高峰2160mのピークに登ってから、国際スキー場に降りました。6時間のアップダウンの多いオリジナルコースはとても疲れましたが、気分の良いツアーでした。
 翌日は昨年に少雪のため断念した根子岳へ。ほ北西側のグリーンゴルフ場から登り、小根子岳から北西側の気持のよい斜面を一気に滑り降りました。八ヶ岳から続けて4日間の登山はさすがに疲れましたが、山スキーのだいご味が少し味わえた気がしました。
2008年3月6日(木)
裏三つ峠アイスクライミング                           報告:遠藤・福田

 平日のアイス企画で裏三つ峠に行ってきました。まずは上の大滝50mをトップロープとマルチで3本登り、下の堰堤で昼食。午後からは2つの堰堤でバーチカルアイスを体験して合計10本ほど登って終了しました。
 堰堤の氷は思いっきりアックスを振るとコンクリートにぶつかってしまいますが、前回よりも少し氷が厚くなったようです。ポカポカ陽気の中でのアイスをやっているとシーズンも終盤だな〜と感じました。

2008年3月4日(火)〜5日(水)
南ア・甲斐駒が岳・黒戸尾根

 日本三大急登の甲斐駒が岳の黒戸尾根に行ってきました。早朝に集合し、黒戸尾根の竹宇登山道に取り付いてみると、トレースがばっちり!これなら七丈小屋まで行けるだろうと思いました。しかし、横手登山道と合流した場所に、幕営跡が・・・。その先はトレースがあるものの半分程度になりました。刃渡りに午後2時半過ぎごろに着きましたが、そこから先はトレースが消えています。風雪で埋まったかも知れないな、と思いつつ「刃利天狗」へ向かいましたが、その登りには、まったく登った跡がありませんでした。さらにラッセルを続けること1時間。ワカンを履いても膝を越えるほどになり、午後7〜8時に七丈小屋着が無理に思え、午後4時半に撤退。安全にゆっくりと下山し、午後8時過ぎに駐車場に戻りました。しかし、折角明日もあるので、八ヶ岳の美濃戸口の八ヶ岳山荘の仮眠室に泊まって、翌日は美濃戸口の氷暴を登りました。トレースが少しでもあれば行けるかな?と思ったのですが甘かったようです。

2008年3月1日(土)〜2日(土)
八ヶ岳・阿弥陀岳北稜と雪崩講習          報告:福田
 今週末は赤岳鉱泉でアイスクライミングコンペが開催されるということで、多くの入山者(入山車)が入って行きました。が、大量の降雪かつやわらかい雪で、美濃戸までの林道は氷&ぬかるみ状態でスタックする車が多かったです。私もハマりました・・・
 入山日は赤岳鉱泉周辺で雪崩講習を行いました。翌日は阿弥陀北稜を目指します。
 翌朝は風がほとんどなく、クライミング日和です。前日、Hガイドと遠藤ガイドがトレースを付けている(ラッセルで敗退したが)のが分かっていたので、安心して出発したら風でトレースは消されており、何と腰までのラッセル地獄・・・何とか樹林帯を抜けたところで、上を見ると、取り付きには数パーティがいます。「何でトレースが無いの!?」と思っていると、北稜の西の大きな尾根にトレースが・・・(後で聞いて分かったのですが、そこは普段登らない尾根ですが、前日に北稜を登った遠藤ガイドが、その尾根に人がいるのを確認してます。たまたまついたらしいです)やっと取り付きに到着し、登攀開始。ほとんど風が無かったので、快適な登攀が楽しめました。下山は雪崩を心配していた中岳沢も雪が思ったよりも安定していて、問題無く通過できました。
2008年2月23日(土)〜24日(日)
上越・谷川岳天神尾根雪洞と登頂           報告:福田
 雪山を満喫できる「雪洞」を作ってきました。今回は前日の天気予報が心配でしたが、水上に着いてみると、晴れており、谷川岳もはっきり見えていました。「予報は外れか・・・?」と思いながらも、ラジオでは「午後から急変」と言っているし、インターネット予報でも雪のため、天神尾根は諦め、西黒尾根へ変更しました。尾根途中の鉄塔付近で雪洞を掘る計画で登り始めると、すでに2パーティおり、うち1パーティは雪洞を掘っていました。こちらもすぐ雪洞を掘り始めた(正午ぐらい)ら、すぐに空は曇り始め、雪がちらつき、見る見るうちに暴風雪になってしまいました!テントも飛ばされそうな風だったので、今回は雪洞で大正解でした。鍋はおでん→海鮮鍋→デザート(ゼリー)という豪華さでした。雪洞の中は静かですが、外は暴風雪のため、トイレに行くのに一大決心しないと行けない(しかも作ったトイレまでたどり着けない)というのが難点でした。
 夜に何回か除雪をしないと入口が埋まってしまい、まさに「生き埋め状態」になるほどの積雪(2mくらい)で、翌朝も同じ状態だったので、朝食後はすぐ下山しました。下山中に雪上訓練をやるどころではなく、ホワイトアウト&暴風雪&腰までのラッセルして下山となりました。ロープウェイ乗り場も耐風姿勢を取らないと立っていられないほどの風で、市内への車も大渋滞!嫌というほど冬山を味わったけど、みなさんいい経験になったのではないでしょうか?
2008年2月19日(火)&20日(水)
南ア・芦安アイス&御坂・裏三つ峠山アイス            報告:遠藤
 冷え込みがあるうちに、偵察がてらに、行ったことがなかった芦安のアイスエリアに行ってきました。桃の木鉱泉を過ぎて、除雪された林道をひたすら走ると、工事中で林道も終わっていました。これは御勅使川の林道でいちばん奥で伐採工事を行っていました。目的の上荒井沢の林道は寸断されていて、分かれる所は跡形もありませんでした。しかし、しっかりしたトレースがあったので確認できました。林道脇に車を置いて30分でトリコルネに着きました。30mの立派な氷暴で、傾斜80度W級+程度でしょう。しっかりと楽しめました。遠目でカモシカルンゼが見えましたが、しっかり凍っているようです。   20(水)は裏三つ峠アイスに行ってきました。トイレのある駐車場から約30分で左下に見える沢に降り、左俣の堰堤を越えてしばらく行くと大滝50mがあります。傾斜は60〜70度で初心者の練習には最適です。また、最初に越えた堰堤も薄いながら登れますし、二俣下の堰堤は昔から登られていました。初心者の練習や初級者のリード練習にいい所です。
2008年2月16日(土)〜17日(日)
赤岳登頂と雪上技術講習                          報告:福田

 3連休後の八ヶ岳なので、ガラガラに空いていると思っていたら、美濃戸バス停は朝から登山客であふれています。先日の積雪で赤岳山荘への道はスタッドレス+チェーンで走行しても気が抜けないくらい柔らかい路面で何台かスタックしている車がありました。鉱泉でアイスクライミングのコンペが近々あるそうなので、その練習客と団体ツアーが多かったようです。
 初日は赤岳鉱泉周辺で雪上訓練を行いましたが、あまりにも寒いため15:00には切り上げ、室内でロープワークを
やって終了しました。
 夜半からの雪が心配でしたが、取りあえず雪が舞うなか出発しました。行者小屋から文三郎道を登り始めましたが、ガスって周囲は全然見えず・・・ものすごく寒い中の登りでしたが、時折日が差したり、青空がちらっと見えたりと、気を持たせる天候でした。あいにく頂上はガスのなかで展望は望めませんでしたが、頂上が踏めて良かったです。

2008年1月24日(木)
御坂・三つ峠山 四十八滝沢アイス             報告:遠藤&福田         

 平日のアイス企画です。最近は冷え込みがきつかったので、「もしかしたら・・・」という期待を込めて行ってきました。
 宝鉱山バス停(終点)から登山口まで車で入りますが、駐車スペースはあまりありません。今回は1台をバス停に置き、2台ではいりました。降雪後は車高の高い4駆じゃないと心配です。
 20分くらいで下流域に着き、いくつかの小滝を越えていきますが、氷結しているものの先日の雪が積もり、氷だか岩だか分からず、思いっきりアックスが打ち込めません。更に大滝を左から巻いて、七福ノ滝を登って登攀を終了し、下山開始。途中の三段ノ滝の枝沢にある10m程の滝をトップロープで楽しみ、
車へ戻りました。
 水量が多く、七福の滝の氷結は甘いものの、全体的な氷結はまあまあという感じでした。今回は前日に雪が降ってしまい、氷が隠れてしまったのが残念でした。

2008年1月15日(火)〜16日(水)
八ヶ岳・赤岳登頂                           報告:遠藤

 平日企画の赤岳登頂です。入山日は快晴!気持ちよく赤岳鉱泉へ到着後、アイスキャンディ周辺でアイゼン歩行などの講習して初日は終了しました。
 小屋の朝食後、赤岳を目指して出発。文三郎〜赤岳頂上〜地蔵尾根〜行者小屋〜赤岳鉱泉という行程です。残念ながらガスっていて展望はイマイチでしたが、無事に頂上に立てました。
 お客さんの「昨日の快晴の半分を今日に分けて欲しかったな〜」というセリフが印象に残りました。

2007年12月31日(月)〜2008年1月3日(木)
南ア・甲斐駒ヶ岳&仙丈岳
 西穂高岳に引き続き、甲斐駒&仙丈岳に行きました。こちらも年末寒波の影響で、山の上部はガスに包まれ、山頂が見えるようになったのは1月2日昼からでした。31日は朝茅野駅集合で、戸台から入山。北沢小屋に暗くなる直前に到着。大きな声のおかみさんに久しぶりに歓迎されました。大晦日の御馳走とお酒をいただきました。
 1月1日は強風を心配していましたが、とりあえず雪は止み、仙丈岳に向いました。尾根の途中で初日の出を拝みましたが、小仙丈岳も仙丈岳もガスの中。森林限界を越えるところで、強風に対する身支度を整えましたが、強風&寒さでとても耐えられるものではなく、小仙丈岳で引き返しました。
 2日は晴れの予報ですが、まだまだ風が強く、朝は甲斐駒が岳の山頂はガスの中でした。仙水峠まで行くと少し風も弱まり、山頂も見え隠れし始めました。駒津峰まで行くと風が弱まり、山頂はすぐそこに。六万石を過ぎ、トップに立って最期をラッセルすると、山頂に人が…。黒戸尾根から登ってきた人でした。最後の晩は10時間ほどよく眠れました。
2007年12月29日(土)〜30日(日)
北ア・西穂高岳
 大きな低気圧の通過後の一瞬の晴れ間を狙って西穂に行きましたが、半日早く低気圧が通過し、早朝から少しずつ崩れた天気は、30日午後7時頃には強風を伴った風雪になり、小屋から300mほど行った地点で、視界が効かなくなり敗退。小屋に戻るとロープウェイが風のため運航中止になっており、この分だと1日中動かない可能性もあり、上高地に下山することにしました。車の人はご苦労ですが、中の湯から新穂高岳に戻って車を取りに行きました。
2007年12月25日(火)〜12月26日(水)
美濃戸周辺アイス                                  報告:福田

 平日の三叉峰ルンゼは雪で埋まってしまったため、場所を変更して美濃戸の赤岳山荘をベースにクライミングしてきました。初日は赤岳山荘で昼食を食べてから「大岩の氷柱」へ。ここはアプローチが1時間くらいなので、明日への足慣らしに丁度良く楽しめます。F2をトップロープで数回登って16:00頃には山荘に帰って来ました。翌日は早朝6:40出発で「峰の松目沢」に出かけました。連休で人が入っているので、ラッセルもなくF1へ。先行に1パーティ(ガイド)いるだけでした。
 連休にはあまり凍っていなかったらしいF2も水が流れているものの登れたので、連休よりも氷の状態はいいようでした。平日のため静かなクライミングを満喫できました。

2007年12月22日(土)〜12月24日(月)
八ヶ岳・横岳〜赤岳縦走と雪上技術&アイス                 報告:福田

 3連休の八ヶ岳企画です。今回は黄蓮谷から転向してきた中級グループと合同となりました。入山日はあいにく雪・・・宿泊する赤岳鉱泉付近で簡単な雪上講習をやり、終了。翌日の縦走に備えますが雪は止みません・・・
 23日:ラッセル&雪崩が心配なので予定変更で午前中はアイスキャンディでクライミングを楽しみ、午後から中山展望台へ出かけ(ガスのため展望なし)、再度雪上講習。
 24日:予定を赤岳登頂へ変更したものの、強風のため登頂できませんでした。鉱泉へ戻り、アイスキャンディで2〜3本登ったところで昼食となり、腕もパンプしたので講習は終了しました。今回は天気に恵まれない連休で残念でしたが、予想以上にアイスクライミングができたので、それなりに楽しめたのではないでしょうか・・・?

2007年12月19日(水)
八ヶ岳・赤岳登頂                                          報告:遠藤

平日の八ヶ岳に行ってきました。八ヶ岳は前日の雪やガスで真っ白。冷え込みも強く、赤岳鉱泉のアイスキャンディは大きく発達していました。初日はこのアイスキャンディの周りでアイゼンワークと滑落停止技術を練習し翌日に備えました。
登頂日の20(木)は晴れの予報でしたが、朝からガスがかかっていました。気温はマイナス10℃くらいであまり寒くありません。行者小屋から地蔵尾根に向い、森林限界位から風が強くなり、雪が舞い始めましたが行動可能な範囲です。稜線に抜け出るとマイナス18度!!風を加えると体感気温はマイナス20度を越えるでしょう。しかし、山頂が近づくにつれ風が弱まり、雲が切れ初め、山頂では清里方面が見えるくらいになりました。文三郎道を慎重に下り、無事赤岳鉱泉に戻りました。

2007年12月11日(火)〜12日(水)
富士山雪上技術講習会と登頂
平日の富士山にたくさんの方が参加していただきました。内容は12月1〜2日と同じですが、積雪量がだいぶ増えました。スバルラインの5合目から佐藤小屋への林道は埋まり、もう車では佐藤小屋に行けませんでした。雪上技術講習はどこでもできるぐらいになり、初日は林道の脇の雪面を使って行いました。午後から大雪になり、2時頃に終了し佐藤小屋へ。
 翌日は登頂組と講習組にわかれて、登頂組は午前11時半過ぎに山頂に到着。下山は8合目上から吉田大沢を下りました。この日はスバルラインが1合目で通行止めになっており、急な道路に積もった雪は滑りそうで怖かったです。1合目のゲートを開けてもらい無事終わりました。
2007年12月1日(土)〜2日(日)
富士山登頂&雪上技術講習会                              報告:遠藤
 いよいよ冬のアルピニストスクールが開校しました。まずは、富士山の登頂と雪山技術講習会でした。一般の方の参加もあり、天気も良く登頂も無事終わりました。昨シーズンに比べると積雪量が少なく、初日の雪上技術講習は6合目の小さな雪たまりでの講習でしたが、以外に使えます。午後3時まで行って佐藤小屋へ。親父さんの代わりに大親父さんが来ていてビックリ!
 翌日は登頂組が5時に出発し、雪上技術組はゆっくり6時過ぎに出発しました。登頂組は11時過ぎに山頂に着きました。7合目上でアイゼンを付けましたが、帰りは7合までアイゼンが必要でした。訓練組は7合目の吉田大沢で行いましたが、雪面が少ないので、訓練をしに来たグループと譲り合いになりましたが、昼過ぎまで行って下山しました。
2007年11月4日(日)
妙義山・星穴岳                                         報告:遠藤

11月4日に登攀する予定だった「明星山P6南壁」は、前日の夕方の天気予報が急に変わり、夜半から明け方に雨が降る予報になっていました。しかし、折角来たのだから天気予報ははずれるものと願っていましたが、夜半に雨粒の音が…。一時止みましたが、再び起床時間の4時頃にまた降り出し、その後はシトシトと降り続き、明るくなる6時頃にはびしょ濡れの南壁が現れました。NHKの朝の天気予報も悪く、待つことも考えましたが、他の地域は「絶好の行楽日和」という言葉に変更を決意。小川山岩登りも考えましたが、この季節が最高のシーズンである星穴岳に行くことになった。

  車を飛ばして午後9時半に中之岳神社の駐車場に着く。10分で用意を済ませて出発。西岳のコルまで1時間弱。ここから西岳へは通行禁止の標識をまたいでGO.すぐに5mほどの壁(フィックスあり)が現れ、ロープを出して通過すると細い岩の5mのナイフリッジ(フィックスあり)から、また5mの岩場(フィックスあり)を越え西岳へ。星穴岳が見え3〜4人の先行パーティが山頂直下にいる。西岳の先で20mの懸垂下降をして、トラバース気味に下り、途中の大岩峰は南側をトラバースすると10mの岩壁mのトラバースになるがフィックスロープがあり助かる。そこを下ると星穴岳コルへ。いよいよ星穴岳の登りになる。南側を細いバンドを伝ってトラバース気味に登ると、段々バンドは細くなり無くなる。頭上の岩を左にトラバース気味に登り稜線に出る。星穴岳のピークはすぐそこだ。しかし、山頂は急な10mほどの岩峰で現在はルートが無い。この岩峰の下が星穴になっている。星穴へはさらに山頂岩峰を右から巻き気味に悪い岩場(フィックスあり)を15mほど下るり、トラバースして西のコルに出ると懸垂ポイントがある。20mの懸垂下降で星穴に降り立つ。
  
 下降は星穴岳から西岳の樹林の中をトラバース気味に下降するが、踏み跡がうっすらある程度で決まった道はない。野生の感を働かせて、なるべく降りすぎないように下るのがポイントだ。やがて、仲之岳神社の杉の植林帯に入れば、仲之岳神社の奥の院がある轟岩の岩峰が見えてくる。今回は明星山のフリースピリッツを登り精鋭たちと登ったので、行動時間4時間というコースタイムで登頂しました。また、私自身も6回目の山行になるのでルートファイディングに苦労が無いので、通常は6時間くらいをみておいた方が良いでしょう。

登 山 教 室 の 報 告
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<<岩登り教室のページ
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