11月4日に登攀する予定だった「明星山P6南壁」は、前日の夕方の天気予報が急に変わり、夜半から明け方に雨が降る予報になっていました。しかし、折角来たのだから天気予報ははずれるものと願っていましたが、夜半に雨粒の音が…。一時止みましたが、再び起床時間の4時頃にまた降り出し、その後はシトシトと降り続き、明るくなる6時頃にはびしょ濡れの南壁が現れました。NHKの朝の天気予報も悪く、待つことも考えましたが、他の地域は「絶好の行楽日和」という言葉に変更を決意。小川山岩登りも考えましたが、この季節が最高のシーズンである星穴岳に行くことになった。
車を飛ばして午後9時半に中之岳神社の駐車場に着く。10分で用意を済ませて出発。西岳のコルまで1時間弱。ここから西岳へは通行禁止の標識をまたいでGO.すぐに5mほどの壁(フィックスあり)が現れ、ロープを出して通過すると細い岩の5mのナイフリッジ(フィックスあり)から、また5mの岩場(フィックスあり)を越え西岳へ。星穴岳が見え3〜4人の先行パーティが山頂直下にいる。西岳の先で20mの懸垂下降をして、トラバース気味に下り、途中の大岩峰は南側をトラバースすると10mの岩壁mのトラバースになるがフィックスロープがあり助かる。そこを下ると星穴岳コルへ。いよいよ星穴岳の登りになる。南側を細いバンドを伝ってトラバース気味に登ると、段々バンドは細くなり無くなる。頭上の岩を左にトラバース気味に登り稜線に出る。星穴岳のピークはすぐそこだ。しかし、山頂は急な10mほどの岩峰で現在はルートが無い。この岩峰の下が星穴になっている。星穴へはさらに山頂岩峰を右から巻き気味に悪い岩場(フィックスあり)を15mほど下るり、トラバースして西のコルに出ると懸垂ポイントがある。20mの懸垂下降で星穴に降り立つ。
下降は星穴岳から西岳の樹林の中をトラバース気味に下降するが、踏み跡がうっすらある程度で決まった道はない。野生の感を働かせて、なるべく降りすぎないように下るのがポイントだ。やがて、仲之岳神社の杉の植林帯に入れば、仲之岳神社の奥の院がある轟岩の岩峰が見えてくる。今回は明星山のフリースピリッツを登り精鋭たちと登ったので、行動時間4時間というコースタイムで登頂しました。また、私自身も6回目の山行になるのでルートファイディングに苦労が無いので、通常は6時間くらいをみておいた方が良いでしょう。
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